応用(4)

●循環器・消化器・その他の見立てと応用操法
●整体師の「あり方」を確立する

応用(4)では、循環器・消化器・その他を扱います。
血液、リンパ液、脳脊髄液の循環不良や滞り、それがさまざまな不調や病気を招きます。
循環の鍵を握るのは、筋肉の働きです。
筋肉の疲労蓄積や過剰緊張が、循環不良や滞りを招いています。
また、自律神経の乱れにもつながっています。
内臓の不調も、内分泌系や免疫系の異常も、これらに起因すると考えられています。
一方で、筋肉や内臓の働きに大きな影響を及ぼす組織として「筋膜」があります。
西洋医学ではほとんど無視されている組織ですが、筋膜は「第二の骨格」と呼ばれるほど、私たちの姿勢や健康維持において、たいへん重要な役割を担っていることがわかってきています。
まだまだ謎の多い組織ですが、理解と扱いを避けて通るわけにはいきません。
近年は、難治性疾患や自律神経失調症など、原因不明の疾患で苦しむ人が激増しています。
その傾向は年々低年齢化が進み、不定愁訴を訴える子ども、学校へ行けない子どもも増えているようで、起立性調節障害という疾患で苦しむ子どもは、全国に80~100万人いると言われています。
また、うつ病やパニック障害などの精神疾患で苦しむ人も増える一方です。
残念ながら、対症療法しか施さない現代医療は、これらの疾患に対してほとんど無力なのですが、その事実に気付く人はまだまだ少ないのが実情です。
逆に言えば、私たち整体師が活躍できる場は、無限に大きいということです。

整体院の経営をはじめ、すべての根幹を成すもの。
それは、整体師としての「あり方」です。
整体師自身が、自分の仕事とあり方に、自信と誇りをもっているかどうか。
それが、施術から経営にいたるまで、すべての基盤となります。
日々の施術はもちろん、さまざまな活動を通して、人間力を磨き、心を育む。
その積み重ねによって、進化、成長をしていく。
そうやって、自分自身のあり方を確立していくことが、とても大切です。
ぜひ共に誠心誠意の実践行動を重ね、事実上無限の市場に挑戦しようではありませんか。