整体を学ぶ目的は何ですか？趣味ですか？それともプロを目指しますか？

現在、社会全体が癒しを求めています。雇用が不安定だからでしょうか、男女限らず、癒しの仕事に興味を持つ人が増えています。それに応じて、整体学校やスクールはもちろん、セラピーや技術に関する講座やセミナーも盛んです。いずれも、高度で確かな内容を伝えていると思います。

自分や家族の健康を守るために、学ぶ
趣味や教養として、身に付ける
あるいは、ちょっとお小遣いが稼げればラッキー

そのような目的であれば、どこで学んでもよいでしょう。自分に合う先生や、自分が好きなものを選び、学んでください。

しかし、整体やセラピーを生業とするなら、話はまったく別です。特にあなたが現在、家計を支える役割を担っているなら、なおさらです。最低限いまの収入、できればいま以上の収入を得たいはずです。そう考えるなら、一般の整体学校やスクール、講座やセミナーで学んでも、ほぼ実現不可能です。

なぜでしょうか。

例えるなら、運転免許取り立ての人が、いきなりF1レースに参戦するようなものだからです。無謀も甚だしいことが、ご理解いただけるでしょう。まず、参戦させてもらえません。何かの間違えで参戦できたとしても、スタート地点で圧倒的な差がつきます。無理に追っても、クラッシュするのがオチです。

実際に、この業界では新規参入者の約9割が、3年以内に廃業するそうです。残る1割の人たちも、大半が年収200万円以下だそうです。

一方で、柔道整復師、鍼灸師、あんまマッサージ指圧師など、各種医療系国家資格を取得するための専門学校も、たくさんあります。学費は、3年間で約400～600万円かかるそうです。それでも、国家資格は安心だろうと、多くの人が大金を積みます。中には、定年後の第2の人生のために、退職金をはたいて入学する人もいるようです。

ところが、医療系専門学校は、国家試験に合格させることを第一の目標としています。食べて行けるようにする教育は、しません。晴れて合格して国家資格を取得しても、すぐに独立開業はできません。ほとんどの場合、病院やクリニック、あるいは整骨院や接骨院へ就職し、経験を積みます。勤務している以上、よくて一般のサラリーマン程度の収入しか得られません。アルバイトやパートなら、極めて低収入です。

5～10年修業として働いた後、独立開業する人もいます。しかし、整骨院（接骨院）や鍼灸院を取り巻く経営環境は、非常に厳しくなっています。一昔前のような、保険治療ができにくくなっているからです。

生き残るために採るべき道は、ふたつです。ひとつは、自分が積み上げた経験をもとに、技術と知識を磨き上げること。ひとつは、新たに整体などの民間療法を学び直すこと。

いずれにせよ、現在多くの国家資格所有者が、「自費移行」といって、必死に保険治療からの脱却をはかっています。それでも経営環境が厳しく、経営が伸びずに苦しむ治療家が大勢いるようです。

そのような中、なぜ本塾で学んだ者たちは、たった1年で独立開業し、開業後1～2年程度で月商100万円を達成するという、驚くような成果を出しているのか。そこには、どのような秘訣があるのか。

秘訣といっても、特別なことは何もありません。正しい方法を、正しい順番で、継続的に実践するだけのことです。

しかし、人間、知らないことはできません。だから、まず「正しい方法」と「正しい順番」を知ることが重要です。もしプロを目指すなら、それが必須です。

執筆者プロフィール

西田聡心身楽々堂　代表

1960年、大阪生まれ。2008年、47歳の時に、突如、24年間勤務した会社を辞し、整体師に転身することを決意。多額の住宅ローンを抱え、当時高一と中二、二人の息子がいる身で脱サラし、未経験の仕事で起業するなど狂気の沙汰と、周囲の誰もが猛反対する。しかし、耳を貸さず、整体院の独立開業を断行。案の定、失敗、挫折、絶望の連続で、辛酸をなめ尽くすが、ぎりぎりのところで踏み止まる。修得した整体手技療法を基盤に、合氣道修行で得た心身修養の精髄を加味した「心整体法」を着想。病院で治らない慢性疾患や自律神経失調症専門の整体院という独自路線を歩み、自力で整体院経営を軌道にのせる。組織に依存せず、束縛されず、自分の良心や信念をいっさい曲げることなく、己の身一つでサラリーマン時代を大きく超える収入が得られることを証明する。その経験を生かし、脱サラ・起業に特化した整体塾を主宰。まったくの未経験者を「オンリーワンの整体師」に育てあげることについては、日本一の手腕を持つと自負する。これまでに200名以上を指導、50名を超える整体師を輩出する。現役の整体師を続けながら、大阪府枚方市、千葉県船橋市を拠点にして後進を育成。また、各地で一般の方に向けたセミナーや体験会を開催し、癒しの人間学「心整体法」を伝えている。