受講3~6ヶ月目は、応用講座を履修いたします。
この時期は、より深い学びをしながら、開業シミュレーションの準備を進めて参ります。
具体的にやっていただきたいことを以下に記載します。
やることは、山のようにあります。
4ヵ月などアッと言う間に過ぎてしまいますので、計画的に進めましょう。

1.施術経験を積む

整体師は、技術職であり、職人です。
施術をして、結果を出すこと。
お客さまに、ご満足をいただくこと。
それが出来て初めて、対価をいただける仕事になります。
それが、プロ整体師になる必要最低限の条件です。

施術の腕を磨くためには、経験を積む以外に方法はありません。
いくら本を読んだり、映像を見ても、腕は磨けません。

基幹操法を完全にマスターする

この時期に、基幹操法を完全にマスターしてください。
ここでいう“完全にマスター”とは、以下のような状態になることを指します。

  • テキストに書かれた通りに施術できる(特に、呼吸)
  • お金を払っていただけるレベルに達する

応用操法を駆使する

応用講座(1)~(4)では、あらゆる疾患に対応する知識や操法をお伝えします。
学んだ知識や操法を、実際に使ってみてください。
知識や操法は、活用しないと自分のものになりません。
なので、この期間に、出来る限りたくさんの方に施術をしてください。

初めての症状や疾患に遭遇し、困窮することもあるでしょう。
結果が出せず、悩むこともあるでしょう。
しかし、それらはすべて大きな学びと成長の機会です。

施術の現場で出た疑問、質問などは、ぜひ次回の講座で発言してください。
私はもちろん、みなさんで考えましょう。
それが、自分にとって、他のみなさんにとって、生きた学びとなります。
講座の内容も、より深みを増して参ります。
ぜひ実践してください。

施術にあたっては、基礎講座でお伝えしたプロセスに従ってください。
漫然と施術をするだけでは、本当の学びは得られません。
また、各種ツールも駆使し、必ず施術した方を治癒や快方に導いてください。

お客さまの声を集める

この期間に施術をする場合は、原則、無償でよいと思います。
まだ練習期間だからです。

その代わり「お客さまの声」を書いていただく協力をお願いしてみてください。
開業時に、チラシやホームページのコンテンツとして利用するのです。
次のようにお願いすれば、協力してくださる方も、決して少なくないと思います。

「○年○月に開業を目指して、整体の修行をしています。開業の際に、チラシやホームページに載せる“お客さまの声”を集めています。同じ痛みや症状で悩む人に、参考にしていただきたいのです。ぜひご協力をお願いいたします」

了解を得られれば、写真も撮らせてもらいます。
何ごとも、お願いをする場合は、正直に、誠心誠意することです。

http://shin2raku2do.jp/index.php?go=uaSRAo

症例を集める

どのような痛みや症状が、何をして、どんなペースで、どう改善していったか。
そのような症例を集めてください。
やはり、開業時にチラシやホームページのコンテンツとして利用するためです。

そのためには、きちんと記録をとることです。
基礎講座で資料としてお渡ししている「初回おうかがい票」や「施術・指導記録ノート」を参考に、自分なりのツールを作ってください。
もちろん、当面はそのまま流用していただいても結構です。
記録は、個人別にファイルに閉じ、後から見返せるようにします。

何をどのように書けばよいかは、下記サイトを参考にしてください。
大切なのは、読む人の立場に立って考え、自分の言葉で書くことです。

http://shin2raku2do.jp/index.php?go=WAEV5x

2.開業シミュレーション、本開業の準備をする

本塾では、本開業の前に、必ず開業シミュレーションをすることを推奨しています。
開業シミュレーションには、以下の目的があります。

  • 整体施術で対価をいただくことに慣れる
  • 告知、集客、施術、リピート、固定客化、ファン客化の一連の業務を体験する
  • その実践の中から、問題点や課題を見つけ、解決することにより学ぶ
  • 本開業に備え、各種の準備を進める
  • 見込み客、固定客、ファン客を増やし、本開業の際の売り上げ確保をはかる
  • 独立開業の難しさ、厳しさを体感する

本塾では、6ケ月以上の開業シミュレーション期間を設けることを推奨しています。
標準的には、整体起業総合講座後半の6ヶ月間は、開業シミュレーションを行いながら受講をすることをお勧めします。

実際に、開業シミュレーション、本開業をいつ、どのようなカタチで行うのか。
すでに立てた計画に基づき、準備を進めてください。

施術場所の確保

開業シミュレーション、本開業をする際に、最も大きな課題は、施術場所の確保です。
本講座で伝える手技は、場所を選びませんが、集客を考えると、開業シミュレーションであっても、固定化した施術場所を確保することが望ましいです。
施術場所として、次のようなものが考えられます。

  • 自宅の一室
  • 現勤務先の一室
  • 公民館や集会所などの公共施設
  • 貸し会議室、貸しサロン
  • シェアオフィス
  • イベント出店
  • 店舗物件

先方宅へ出張するということも、選択肢の一つとしてはあるでしょう。
しかし、以下の点で、出張施術はあまりお勧めできません。

  • 自宅へ他人をあげることを嫌がる人がほとんでである
  • 施術において、主導権がとりにくい
  • 慰安目的に陥りやすい
  • 行き帰りの交通費、時間、労力などの負担が大きい

施術料金の設定

開業シミュレーション時、本開業時の料金設定をどうするか、考えておきましょう。
設定にあたっては、さまざまな与件を考慮する必要があります。

  • 開業する地域
  • 顧客ターゲット
  • 必要な収入

現業、現勤務先との調整

仕事についている場合は、現業や現勤務先との調整が必要です。
企業の多くは、副業を禁止しています。
それゆえ、現勤務を続けながら開業シミュレーションをする場合は、注意が必要です。

企業によっては、早期退職を奨励しているところもあります。
また、退職にあたり、残った有給休暇をまとめて取得させてくれるところもあります。

いずれにせよ、退職や転職にあたっては、隠したり、誤魔化したりせず、正攻法で会社に相談してみるのがいちばんだと思います。
そして、必ず円満退職を心がけること。
良好な人間関係を保っていれば、きっと応援してくれるはずです。

3.ツールを作る、準備する

独立自営を目指すなら、施術が上手であればよいというものではありません。
経営、対話、運営など、トータルな仕事として考えねばなりません。
仕事を円滑に進めるために、仕事の質を向上させるために、各種ツールが必要です。
この時期に、自分なりのツールを準備し、開業シミュレーションに備えましょう。
開業シミュレーション時期に実際に使ってみて、変更したり、改良したり、修正を加えたり、追加をしながら、本開業に備えます。

告知・集客ツール

一例として、以下のようなものがあげておきます。
どれが必要か、自分が開業する地域、用意できる資金、狙う顧客ターゲット、自分の方針や個性などを考慮して、検討してください。
その上で、自分なりのものを作ってください。
必要なものは、開業シミュレーション開始までに、必ず完成させてください。
そうでないと、開業シミュレーションが意味を持ちません。

  • チラシ
  • パンフレット
  • ホームページ
  • ブログ
  • ツイッター
  • 名刺
  • ショップカード
  • 紹介カード

新規集客の第一歩は「知らせる、知られる」ことです。
この関門をくぐらずして、先へは進めません。
出来る限りたくさんの人に知られるに越したことはありません。
開業シミュレーションをする以前から、ありとあらゆる手を尽くす必要があります。
そのために、ツールを有効活用しましょう。

業務ツール

施術業務をサポートするツールとして、以下のようなものがあります。
基礎講座でお渡ししている資料を参考に、自分なりのものを考えて作りましょう。

  • 整体施術を受けるために
  • 整体施術後の注意事項
  • 初回おうかがい票
  • 施術・指導記録ノート
  • 施術券

CRMツール

本開業時にある程度の収入を得るためには、固定客の獲得が必要です。
固定客を獲得するためには、CRMツールが必要です。
次にあげるすべてが必要とは申しませんが、自分なりのシステムを考え、必要なものをこの時期に準備しておきましょう。

  • カルテフォルダー
  • 顧客管理ソフト
  • フォローシート
  • フォローハガキ
  • フォローセット(3週間後、3ヶ月後)
  • メールマガジン発行システム
  • ニュースレター

4.インターネット告知・集客に着手する

本講座では、以下の理由により「インターネット告知・集客」を推奨しております。

  • 低コストで多くの人に告知できる
  • 優良顧客を集めやすい
  • フォローも低コストで行うことができる

インターネット集客は、即効性はありません。
ゆえに、早期からコツコツと、地道に取り組むことが必要です。
もしインターネットによる告知・集客をするなら、遅くともこの時期に着手してプレ開業に備えましょう。
そして、開業シミュレーション時期にブラッシュアップして参りましょう。
具体的には、次のようなことに取組みます。

ホームページ構築・運営

ホームページは、インターネット上の“店舗”です。
構築・運営にあたっては、下記の二つの視点で取り組む必要があります。

  • いかに多くの人に訪れてもらうか
  • いかに多くの人に購入してもらうか(予約、問い合わせをしてもらうか)

詳細は「インターネット集客ノウハウ」という別ページにて説明します。

ブログ構築・運営

ブログは、告知・集客において、以下の意味を持ちます。

  • 見込み客を発見する
  • 見込み客をホームページへ誘導する
  • 「専門性」訴求により、成約を促す

詳細は、応用講座でお伝えするとともに「インターネット集客ノウハウ」のページにて詳しく解説したいと思います。

Facebook活用

前月までにお伝えしたFacebookへの取り組みに加え、さらに積極的に活用して参ります。
詳細は、応用講座でお伝えするとともに「インターネット集客ノウハウ」のページで解説しますので、ここでは概要のみ記載しておきます。

Facebookは、告知・集客において、以下の意味を持ちます。

  • 見込み客を発見する
  • 見込み客をホームページへ誘導する
  • 「人間性」訴求により、成約を促す
  • お客さまとのつながりを継続させる

この時期に、自店の「Facebookページ」を立ち上げ、運営を開始しましょう。
Facebookページとはいかなるものか、どのようなことを書けばよいかは、心身楽々堂のFacebookページを参考にしてください。

icon-chevron-right 心身楽々堂Facebookページ

5.人とのつながりを増やす

この時期に、出来る限り人とのつながりを増やしましょう。
仕事をする上で、人とのご縁はとても大切ですが、そこに打算が入るといけません。
人生を豊かにするためのご縁と考えて、広げて参りましょう。

これまでのご縁を掘り起こす

次のような人たちに、ハガキやメールを出す、実際に会うなどして、近況やこれからの計画を伝えましょう。

  • 勤務先や取引先の人たち
  • 友人
  • 旧友や同窓生
  • ご近所のみなさん

注意しなければならないのは、「知ってもらうことに」徹することです。
絶対に売り込んではなりません。
もちろん、興味をもつ方には、詳しく説明しましょう。
その際に、ツールをうまく使いましょう。

新たなご縁を開拓する

積極的に行動し、新たなご縁を開拓しましょう。
いちばん良いのはリアルに会うことですが、Facebookなどのソーシャルメディアを、そのきっかけ作りのために有効活用するとよいでしょう。
具体的には、次のようなことが考えられます。

  • 異業種交流会に参加する
  • 開業する地域の個人店を訪問する
  • 趣味のサークルや集まりに参加する
  • 講演会や勉強会に参加する

まずは、名刺交換から始めましょう。
名刺は必須ツールですので、早めに作りましょう。
この場合も「知ってもらう」ことが目的です。
売り込んではなりません。
興味をもってもらえるよう、名刺の作り方も工夫しましょう。

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