西田です。

私が、岡本よりたかさんの存在を知り、強く関心を持ったのが、2013年のこの投稿です。
これを読み「私たちの整体と全く同じだ!」と思ったのです。

私たちの整体は、器具も道具も電気も使いません。
マッサージなどの強い刺激も与えませんし、時間もなるべくかけません。

身体の自然な反応を尊重し、自らの力で本来の機能を取り戻すことを大切にしています。
なぜならそれが、最も安全で、確実だからです。
さらに、それを経験することにより、丈夫な体になるからです。

この記事を読み、どうしてもよりたかさんに会いたくなりました。
願えば、かなうものですね。
ご縁がつながり、8月には、北斗市のよりたかさんの圃場を訪ねる機会にめぐまれました。

その時、私は、よりたかさんに想いを込めて、

「自然栽培の考え方や実践は、私たちの整体と全く同じです!」

とお伝えしたのですが、よりたかさんの反応は「あ、そうですか」と非常に冷淡でした(笑)

その後、全く異分野にいるよりたかさんと私が、なぜ一緒にセミナーをやるまでの関係になったのか。
機会があれば、またお伝えしたいと思います。

「根を張るということ。」

僕のアイデンティティは自然栽培(無農薬、無肥料栽培)の中にあります。自然栽培はマイノリティですから、この中にいると、体制という物に対して穿った見方をするようになりますから、いつも反体制的な投稿が多くなります。

でも、体制から抜けないと見えてこないことって意外に多いんです。といっても、政治の悪とか世の中の陰謀とかではなく、自然が起こす現象についてです。

この写真、僕の信頼する自然栽培の親方の田んぼと、一般的な栽培の田んぼです。どちらが自然栽培かわかりますか?

左が無肥料の自然栽培、右が肥料を使用する一般的な栽培です。田植え時期はあまり変わりませんが、初期育成が余りにも違うので、大概の農家は肥料不足だよと大騒ぎします。でも、自然栽培の親方はニヤリと笑うだけです。それは事実が見えているからの余裕です。最終的には追いつく事を知っている余裕です。

実は初期育成が悪い原因は、土壌に肥料分が不足しているので、植物は成長に必要なミネラル分を得るために、地上部を後回しにして、地下部である根を必死に伸ばしているからなのです。

今の農業は技術進歩があり、作物にストレスを与えずに、スクスクと成長させるのですが、自然栽培は違います。作物の力を最大限に引き出すために、過酷な状況で成長させるのです。それで味が良くなるかは分かりません。一般的栽培と同じ量を収穫できるかもわかりません。

でも、確実に違うことがあります。それは、種がその成長の記録を覚えると言うことです。

自然栽培は、種子を購入するという行為は極力行わず、自家採種を基本とします。その理由は、無肥料でも育つだけの体力を作物に持ってもらいたいからです。

「無農薬なのは分かる、でもなんで無肥料なんて酔狂な事を…」と思われるかもしれませんが、農業が自然に対して与えてきた環境負荷を、僅かでも減らせるのなら、と思うからこの栽培法を選んでいます。収量が減ろうが、出来が悪かろうが、その意志を通し続けるために、あえて不便な栽培法を選んでいるのです。

さて、地下部で根を出来るだけ伸ばした作物。それによるメリットは沢山あります。たとえ風雨が強く荒れた天気でも、たとえ雨が降らなくても、しっかりと張った根は倒伏を防ぎ、地下水を吸い上げ、地上部を守ってくれます。

人も同じです。大切なのは根っこです。目に見える部分にばかり拘っていてはいけない気がします。大事なのは目に見えない部分。つまり、心のあり方と信念です。マイノリティでも、信じた事を貫くことが出来る信念ではないでしょうか。