いのちのために、いのちをかけよ

先日、あるFacebook友だちが、ご自身のタイムラインで、この本を紹介されていた。
タイトルと表紙に激しく心を動かされ、どうしても読みたくなった。

著者の吉村 正氏は、産婦人科医である(現在は現役を離れておられるようだ)。
薬も医療機器も使わない自然な出産を推奨、実践し、それに挑む女性と子どもを支え続けて来られた。

本書は、その経験に基づく“哲学書 ”あるいは“人生指南書”と言えるだろう。
まだ1/3くらいしか読んでいないが、吉村先生の言葉は心からうなずけることばかりだ。
時として、涙が出るほど嬉しくなる。

「はじめに」から、一文を引用する。

“自然界というのは厳然たる秩序があり、そしてめちゃくちゃです。わしらには到底わからん。人間も同じです。人間なんてそもそもめちゃくちゃなものです”

だから、神にゆだねる、自然にまかせる。
それをいのちがけでやる。
それが本当のお産であり、つい100年くらい前まではそれが当たり前だった。

ところが、どうだろう。

自然からの乖離。
科学の盲信。
感じる力、考える力の欠如。

それが、日本人を壊滅的にダメにしている。
今や、いのちを生む、育む、繋ぐという当たり前のことができなくなりつつある。
大半の人が、気付かないうちに・・・

私は、お産を支えることはできない。
しかし、いのちを生み、育む女性を支えることや、女性を守る男性を育てることはできる。
それに、いのちをかけようと、決意を新たにした次第である。

この本、整体の道を歩む者はもちろん、すべての大人に読んでいただきたい。

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西田 聡

1960年、大阪生まれ。2008年、47歳の時に、突如、24年間勤務した会社を辞し、整体師に転身することを決意。多額の住宅ローンを抱え、当時高一と中二、二人の息子がいる身で脱サラし、未経験の仕事で起業するなど狂気の沙汰と、周囲の誰もが猛反対する。しかし、耳を貸さず、整体院の独立開業を断行。案の定、失敗、挫折、絶望の連続で、辛酸をなめ尽くすが、ぎりぎりのところで踏み止まる。修得した整体手技療法を基盤に、合氣道修行で得た心身修養の精髄を加味した「心整体法」を着想。病院で治らない慢性疾患や自律神経失調症専門の整体院という独自路線を歩み、自力で整体院経営を軌道にのせる。組織に依存せず、束縛されず、自分の良心や信念をいっさい曲げることなく、己の身一つでサラリーマン時代を大きく超える収入が得られることを証明する。その経験を生かし、脱サラ・起業に特化した整体塾を主宰。まったくの未経験者を「オンリーワンの整体師」に育てあげることについては、日本一の手腕を持つ。これまでに、50名を超える整体師を輩出。現役の整体師を続けながら、大阪府枚方市、千葉県船橋市を拠点にして後進を育成。また、各地で一般の方に向けたセミナーや体験会を開催し、「心整体法」を伝えている。

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