先日、あるFacebook友だちが、ご自身のタイムラインで、この本を紹介されていた。
タイトルと表紙に激しく心を動かされ、どうしても読みたくなった。
著者の吉村 正氏は、産婦人科医である(現在は現役を離れておられるようだ)。
薬も医療機器も使わない自然な出産を推奨、実践し、それに挑む女性と子どもを支え続けて来られた。
本書は、その経験に基づく“哲学書 ”あるいは“人生指南書”と言えるだろう。
まだ1/3くらいしか読んでいないが、吉村先生の言葉は心からうなずけることばかりだ。
時として、涙が出るほど嬉しくなる。
「はじめに」から、一文を引用する。
“自然界というのは厳然たる秩序があり、そしてめちゃくちゃです。わしらには到底わからん。人間も同じです。人間なんてそもそもめちゃくちゃなものです”
だから、神にゆだねる、自然にまかせる。
それをいのちがけでやる。
それが本当のお産であり、つい100年くらい前まではそれが当たり前だった。
ところが、どうだろう。
自然からの乖離。
科学の盲信。
感じる力、考える力の欠如。
それが、日本人を壊滅的にダメにしている。
今や、いのちを生む、育む、繋ぐという当たり前のことができなくなりつつある。
大半の人が、気付かないうちに・・・
私は、お産を支えることはできない。
しかし、いのちを生み、育む女性を支えることや、女性を守る男性を育てることはできる。
それに、いのちをかけようと、決意を新たにした次第である。
この本、整体の道を歩む者はもちろん、すべての大人に読んでいただきたい。