メルマガ読者の方から、ご質問をいただきました。
私は国家資格をもって、日々治療をしています。臨床を10年以上していますが、師匠やメンターと思うような方に出会ていない気がします。尊敬できる先生がたは多くいるのですが…。
今後治療家として大きく成長していく為に、師匠やメンターの必要性の考えを聞きたくてメールさせていただきました。そのような方がいなくても自分の力でも何とかなる場合もありそうですか?
お忙しいとは思いますが、意見をお聞きできたら幸いです。
まずは、感想とご質問、たいへんありがとうございます。
10年以上の臨床、素晴らしいと思います。
師匠やメンターの存在は、とても重要だと思います。
しかし、10年以上の臨床を積んでおられるなら、特に必要はないのではないでしょうか。
私も、間もなく臨床10年になりますが、開業2年目に師匠を亡くしました。
それ以降、特定の師匠はいません。
私は、整体の現場で、お客さまに育てていただいたと感じてます。
難解な症状に遭遇し、回復に導けず、窮地に陥るたびに、必死で調べ、考え、その過程で成長をさせていただけたのです。
また、私の周囲には、この業界に限らず、尊敬できる人たちが何人もいます。
一例をあげると、無肥料栽培を手がけている方、日本の伝統技術による生活用品を販売されている方、武術の達人、ピアニスト、産科医などです。
中には、会ったことのない人もいます。
この方たちの考え方や生きざまから、多くを学ばせていただいています。
整体のヒントも、たくさんいただいています。
なので、この方たちは、ある意味「師匠」だと思っています。
次のような言葉があるそうです。
「師は鐘の如し。大鳴り小鳴りはその撞く人の力に由るまでなり」
鐘が大きく鳴るか、鳴らないかは、撞く人の力量で決まる。
師匠からどれだけのことを学べるかは、学ぶ人の姿勢や心がけで決まる。
そういう意味だと思います。
私は常々、門下生に対して「誰から何を学ぶかも重要だが、どう学ぶかはもっと重要だ」と伝えています。
それはつまり、上記のようなことです。
結論を申し上げると、師匠やメンターはいるに越したことはありません。
しかし、すべてご縁です。
よき師に巡りあえるといいですね!(^-^)
本日は、ここまでとします。
最後までお読みいただき、たいへんありがとうございました。