触れる時は、「今」に集中しましょう。
そのために、感じることに意識を向けましょう。
かたさ、やわらかさ、あたたかさ、つめたさ。
心臓の拍動、体液の流れ。
内外の呼吸にともなう、かすかな動き。
これらが織りなす、微細で多彩ないのちの営み。
それを感じ、そっと寄り添いましょう。
相手のいのちは、何を訴えていますか。
それに、耳を傾けましょう。
相手のいのちは、どう変わりたがっていますか。
それを、観察しましょう。
さらに、掌から意識を広げ、いのちという宇宙を感じましょう。
掌から伝わるものを大切にすれば、意識の高まりを感じるはずです。
触れるということは、触れられているということです。
二者間には、必ず相互のやり取りがあります。
それは、氣の交流であり、魂の触れ合いだと知りましょう。
掌の実習が、相互の成長につながることを、心より願っています。
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