男として生きる

私には、20代の頃から尊敬してやまないメンターがいる。
ただし、こちらが一方的にそう決めているだけだ。
2回しかお目にかかってないし、話をしたのはたった1回のみである。
20代の頃から、私は生き方に迷い、悩み、苦しんでいた。
このまま、サラリーマンを続けるのか。
男として、人として、それでいいのか。
常に、手がかりや助けを求めていた。
そんな時に知ったのが、浜野 安宏先生の存在だ。
夢中で、ほぼすべての著書を読んだ。
思想の広さ、懐の深さ、仕事のスケールの大きさ。
男としての強さ、弱さ、優しさ、厳しさ。
強烈に、しびれた。
心底、憧れた。
「この人について行きたい」
手紙を書いた。
その中で、あつかましくも、会って欲しいと懇願した。
なんと先生は、忙しい時間を割いて、会ってくださった。
この先生に会えば、何とかしてくれるかもしれない。
そんな私の未熟さ、姑息さ、狡さ。
先生はすべてお見通しだったと思うが、真摯に向き合ってくださった。
ただただ、ありがたかった。
同時に、自分の小ささ、不甲斐無さを恥じるばかりだった。
それは、とても大きな収穫でもあった。
浜野先生は、世界を股にかけて、旅や仕事をされて来た。
その中で、現代社会のあり方や環境破壊に警鐘を鳴らして続けて来られた。
この動画は、30数年前の「地球游談」というテレビ番組だ。
先生が、現在の私くらいの頃だ。
一人から、始めよう。
勇気をもって、行動しよう。
先生は、ずっとそうおっしゃっていたと思う。
広い視野と大きな心、深い愛をもって、人や社会や世界を眺め、今何をすべきかを熟考し、目先の損得に溺れず、強靭な意志を持って、摩擦や抵抗を恐れず、やるべきことを断固やり抜く。
それが、男として生きるということ。
私は、そんな「あり方」を浜野先生から教えていただいたと感じている。
この「地球遊談」シリーズ。
すべてYouTubeで公開されているようだ。
私が大好きな男優、ハリソン・フォード氏は、先生の友人だそうだ。
お二人の心を尽くした対談は、男として生きる楽しさ、素晴らしさにあふれている。
執筆者プロフィール

- 心身楽々堂 代表
- 1960年、大阪生まれ。2008年、47歳の時に、突如、24年間勤務した会社を辞し、整体師に転身することを決意。多額の住宅ローンを抱え、当時高一と中二、二人の息子がいる身で脱サラし、未経験の仕事で起業するなど狂気の沙汰と、周囲の誰もが猛反対する。しかし、耳を貸さず、整体院の独立開業を断行。案の定、失敗、挫折、絶望の連続で、辛酸をなめ尽くすが、ぎりぎりのところで踏み止まる。修得した整体手技療法を基盤に、合氣道修行で得た心身修養の精髄を加味した「心整体法」を着想。病院で治らない慢性疾患や自律神経失調症専門の整体院という独自路線を歩み、自力で整体院経営を軌道にのせる。組織に依存せず、束縛されず、自分の良心や信念をいっさい曲げることなく、己の身一つでサラリーマン時代を大きく超える収入が得られることを証明する。その経験を生かし、脱サラ・起業に特化した整体塾を主宰。まったくの未経験者を「オンリーワンの整体師」に育てあげることについては、日本一の手腕を持つと自負する。これまでに200名以上を指導、50名を超える整体師を輩出する。現役の整体師を続けながら、大阪府枚方市、千葉県船橋市を拠点にして後進を育成。また、各地で一般の方に向けたセミナーや体験会を開催し、癒しの人間学「心整体法」を伝えている。