整体起業家必携の銘「明珠在掌」~2017年、新年の挨拶を兼ねて~
あけましておめでとうございます。
みなさま、佳き新年をお迎えのことと、お喜び申しあげます。
さて、私の住む町にある大きなショッピングモールは、元旦から営業を開始しています。
福袋やセール商品目当ての人たちが、大勢詰めかけているようです。
これに象徴されるように、現代日本の社会は、一見平和で豊かです。
しかし、これは表面上のことであり、真実は薄氷を踏むが如く、危うい状況です。
その一端が、子どもの不定愁訴の激増です。
昨年は、私の整体院の新規客の半数以上が、小中高生でした。
これは、かつてかなったことです。
現代の医師は、相手が小学生でも幼児でも、平気で多剤大量処方をします。
相手が子どもでも、容赦なく薬漬けにするのです。
場合によっては、確たる根拠もなく、平気で「一生治らない病気」との診断をくだします。
親は絶望しますが、医療にすがるしか手がありません。
すべての医師がそうではないし、それに疑問を持つ親もいます。
しかし、運よく私の整体院へたどりついたお客さま(親)でさえ、医療信奉と医師盲信の呪縛から逃れられない人が、半数以上を占めます。
薬漬けにされた子どもたちが、将来どうなるか。
不治の病と診断された子どもたちが、どのような人生を送るのか。
少し考えれば、それがどれだけ恐ろしいことか、わかります。
大半の医師には、考える力がありません。
考えさせない教育において優秀な成績をおさめた者が、医師になっているからです。
彼らは、自分たちは科学に裏付けられた正しい処置をしていると固く信じており、それを微塵も疑いません。
人としての想像力や思いやりが、絶望的に欠如しているのです。
しかも、医師はエリート意識が極めて高く、社会が彼らを支持してくれます。
システムに従って働けば、大きな収入が約束されています。
だから、一部の例外を除いては、彼らが考え方や生き方を改めることなど、あり得ないといってもよいでしょう。
一方で、政府の発表によると、15~34歳の若い世代の死因第1位は自殺だそうです。
将来に絶望し、夢や希望が持てず、自らの命を絶つ。
そんな子どもや若者が多く存在する国が、はたして平和で豊かでしょうか。
薬漬けにされた、あるいは一生治らない病と断定された子どもたちが大人になった時、いったい日本はどうなっているのでしょうか。
こんな国、こんな時代において、私たち大人にできること。
それは、私たち大人が、見せかけの平和と豊かさに甘んじず、事実と真実を知り、自分たちが社会を変えるという、強い志と気概をもって生きることではないでしょうか。
明るい未来を切り開く、大きな夢と希望を持って、毎日を幸せに生きることではないでしょうか。
残念ながら、企業に属していては、それはできません。
ごく一部を除き、企業は、お飾りの社会的使命は持つものの、利益最大化が最優先事項だからです。
現行の社会や経済システムを否定しては、存続ができない宿命だからです。
企業は存続のために、多くの大切なことを犠牲にします。
その筆頭として真っ先に切り捨てられるのが、良心と倫理観です。
儲けるためには多少のことは目をつぶる、それが当たり前になっています。
そして、多少のことが積もり積もって、今の国があるのです。
国を変えていく力は、政治はもちろん、企業にもありません。
では、誰が国を変えるのか。
良心を失うことを恥とし、高い倫理観と使命感を備え、志と想いをもって仕事に取り組む個人起業家こそが、唯一、国を変えて行く原動力になると私は確信をしています。
「一灯照隅、万灯照国」の精神で行動する、社会のリーダーたる起業家が、本当に必要です。
そのような想いのもと、昨年、私は「整体起業家」という言葉を使い始めました。
単なる整体師ではなく、一流の整体師でありながら、起業家でもある。
そんな人財を育てることに特化した講座にすべく、コンテンツとカリキュラムを見直しました。
今年は、その傾向をいっそう強めて参ります。
誰もが、安心して自分らしくあれる社会。
大人たちが、7世代先のことを考えて、今のことを決める社会。
子どもたちが、夢と希望を持てる社会。
そんな社会の実現を本気で目指す「整体起業家」を、生涯かけて1,000名育てる。
それが、今生の私の使命です。
行く手を阻む障壁や、幾多の困難に見舞われることは必至ですが、もうぶれることも、迷うこともないでしょう。
私は断固として、この道を行きます。
その拠り所として、これまで「一灯照隅、万灯照国」を座右の銘として参りました。
今年はそれに「明珠在掌」を加えます。
明珠在掌(めいじゅたなごころにあり)。
これは、禅語だそうです。
明珠とは、この上なく価値のあるもの、つまり宝です。
宝は、あなたの手の平(掌)に在る。
つまり、真に大切なものは、どこか遠くに探すものではない。
自分のすぐ近くにある、すでに手しているのだ。
そういう意味だそうです。
整体の仕事を通じて、すべての人に伝えたいことです。
また、掌を道具として用いる私たち整体師には、さらに特別な意味を持つ言葉です。
整体起業家必携の銘としたいと思います。
以上、新たな年を迎えた所感と決意を述べました。
整体起業家を目指したいという奇特な方がおられましたら、ぜひご連絡を頂戴したく思います。
本年も何とぞよろしくお願い申し上げます。
2017年1月1日
心身楽々堂・整体法講座 主宰 西田 聡
執筆者プロフィール
- 1960年、大阪生まれ。2008年、47歳の時に、突如、24年間勤務した会社を辞し、整体師に転身することを決意。多額の住宅ローンを抱え、当時高一と中二、二人の息子がいる身で脱サラし、未経験の仕事で起業するなど狂気の沙汰と、周囲の誰もが猛反対する。しかし、耳を貸さず、整体院の独立開業を断行。案の定、失敗、挫折、絶望の連続で、辛酸をなめ尽くすが、ぎりぎりのところで踏み止まる。修得した整体手技療法を基盤に、合氣道修行で得た心身修養の精髄を加味した「心整体法」を着想。病院で治らない慢性疾患や自律神経失調症専門の整体院という独自路線を歩み、自力で整体院経営を軌道にのせる。組織に依存せず、束縛されず、自分の良心や信念をいっさい曲げることなく、己の身一つでサラリーマン時代を大きく超える収入が得られることを証明する。その経験を生かし、脱サラ・起業に特化した整体塾を主宰。まったくの未経験者を「オンリーワンの整体師」に育てあげることについては、日本一の手腕を持つと自負する。これまでに200名以上を指導、50名を超える整体師を輩出する。現役の整体師を続けながら、大阪府枚方市、千葉県船橋市を拠点にして後進を育成。また、各地で一般の方に向けたセミナーや体験会を開催し、癒しの人間学「心整体法」を伝えている。
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