多様性×調和=愛

昨夜遅く、3日間の千葉県出張を終え、帰宅した。案の定、往路復路ともに、屋外や駅構内、電車内等で見かける人々のマスク着用率は、ほぼ100%であった。そのような中の移動であったが、私たち二人は、ごく当たり前のこととしてマスクを着用しないせいか、避けられることも、咎められることも一切なかった。
それにしても、野性(=感性×知性×理性×品性×個性)を喪失し、ただただ隷従する人の大群を目にするのは、精神衛生上、非常によろしくない。だから、できれば移動したくない。それでも行くのには、理由がある。整体塾で学ぶ仲間と交流したいからである。それにより、大きなエネルギー(生きる力)をもらえるからである。
私が主宰する整体塾には、実に多種多様な仲間が集う。考え方や価値観や生活様式、つまり「あり方」は、それぞれ大きく違う。しかし、どの者にも共通していることがある。それは、自分の命に真摯に向き合い、命を尽くして生きようとする姿勢である。それは、整体という、命を究める学びの道を歩む者ゆえのことであろう。
彼らは、自分に授けられた命に感謝し、全てを成長の糧として、人生を愉しむ生き方を実践している。そこが同じだから、お互いの多様なあり方を尊重し合い、信頼し合うことができる。そして、お互いを応援したいという気持ちが自然に湧いてくる。だから、一緒にいることが非常に心地いいのではないか。
心地よさの正体は「調和」である。調和とは、「調い(ととのい)和らぐ(やわらぐ)」ことである。調和は「愛」を生み、愛は生きる力の源泉となる。愛は、目には見えないが、確かに存在するエネルギーであり、私たちが生命維持するために欠かせないものである。合氣道開祖は「合氣は愛である」と喝破したが、私は「整体は愛である」と言いたい。
現代社会は、絶望的に愛が欠損している。人類全体が、滅亡に向けて爆走しているとしか思えないが、私たちは愛を育む道を歩み続ける。取るに足りない小さな取り組みに過ぎないが、私たちは私たちにできることをやり続けるだけである。たとえどのような結果になろうとも、自分を信じ、自分を尽くして今を生きることが、幸せそのものであるからだ。
今回、ご一緒くださった皆さん。とても楽しい時間でした。おかげさまで、大きな希望と勇気をいただきました。本当にありがとうございました。次回訪問は8月ですが、もしよかったら大阪へも遊びに来てください。課題としてあがった合宿についても、検討いたします。またご一緒できることを心より楽しみにしています^_^
執筆者プロフィール

- 心身楽々堂 代表
- 1960年、大阪生まれ。2008年、47歳の時に、突如、24年間勤務した会社を辞し、整体師に転身することを決意。多額の住宅ローンを抱え、当時高一と中二、二人の息子がいる身で脱サラし、未経験の仕事で起業するなど狂気の沙汰と、周囲の誰もが猛反対する。しかし、耳を貸さず、整体院の独立開業を断行。案の定、失敗、挫折、絶望の連続で、辛酸をなめ尽くすが、ぎりぎりのところで踏み止まる。修得した整体手技療法を基盤に、合氣道修行で得た心身修養の精髄を加味した「心整体法」を着想。病院で治らない慢性疾患や自律神経失調症専門の整体院という独自路線を歩み、自力で整体院経営を軌道にのせる。組織に依存せず、束縛されず、自分の良心や信念をいっさい曲げることなく、己の身一つでサラリーマン時代を大きく超える収入が得られることを証明する。その経験を生かし、脱サラ・起業に特化した整体塾を主宰。まったくの未経験者を「オンリーワンの整体師」に育てあげることについては、日本一の手腕を持つと自負する。これまでに200名以上を指導、50名を超える整体師を輩出する。現役の整体師を続けながら、大阪府枚方市、千葉県船橋市を拠点にして後進を育成。また、各地で一般の方に向けたセミナーや体験会を開催し、癒しの人間学「心整体法」を伝えている。
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