【症例】朝起きたら、脚が動かない

急遽来院された、常連のお客さま。
30代前半の男性、学習塾の講師をされています。

学習塾の講師は、肉体疲労だけでなく、精神疲労も激しいです。
特にこの方は、難関大学合格を目指す受験生をたくさん指導するという責任ある立場におられます。
疲労がたまると、酷い首肩のコリ、目の奥の痛みなどでつらくなられます。
そのため、月に1回~数回、当院をご利用くださいます。

しかし、この日の訴えはいつもと異なりました。

どんな症状か?

朝起きたら、左脚が動かなくなったとのこと。
動かすと、ちょうどパンツのお尻のラインのあたりに、激痛が走るそうです。

当院に来られた時は、痛みはずいぶん鎮静していました。
しかし、次の動作で、当該箇所に顔をしかめるほどの痛みがあります。

  • 歩行時、地面を蹴る時
  • 立ったり、座ったりする動作
  • 寝返りをする時

歩行や動作も、痛みを恐れるためか、とても緩慢です。

見立てと施術

腰というより、股関節に不調和があるようです。
とりあえず、仰臥位(仰向けに寝た体勢)で、全身を緩める施術をしました。
しかし、起き上がる際に、痛みで顔をしかめておられます。
立ち上がった時の実感を聞くと「ややマシになった程度」とのことでした。

立位で骨盤と股関節の調整をしましたが、あまり変化はありません。

座位(座った体勢)で身体のチェックをしたところ、腰椎(背骨の下の方)に、回旋変位(捻じれている)が確認できました。
それを調整し、立ってもらって確認したところ、かなり痛みが軽減しました。

引き続き座位で、足首の状況をチェックしたら、左脚の踵骨(かかとの骨)に若干の変位があることを確認しました。
それを調整し、さらに腓骨(膝下の外側の骨)の変位も調整しました。
立って確認したところ、さらに痛みが軽減しました。
痛みはゼロではありませんが、来院した時とはまったく異なり、歩行や動作もほぼ通常になりました。

以下、参考までに、腰椎回旋変位調整と、足関節変位調整の施術写真を掲載しておきます(写真のモデルはお客さまではなく、当院スタッフです)。
いずれも数秒で済む、痛みのまったくない施術です。

▼腰椎回旋変位の調整
腰椎回旋変位調整

▼足関節変位の調整
足関節調整

考察と指導

さて、今回の痛みの原因は何だったのでしょうか。
施術の結果から考えると、3つが重なり、今回の激痛に至ったと考えられます。

  1. 慢性の筋肉疲労
  2. 腰椎の変位
  3. 足関節の変位

1については、これまで通り、月に数度のメンテナンス施術で、解消ができます。
ただ、場合によっては、少し頻度をあげた方がよいかもしれません。
また、施術だけでなく、姿勢に気を付ける、毎日入浴をする、十分な睡眠時間を確保するなど、日常生活習慣が大切なことは言うまでもありません。

2については、姿勢や生活習慣の影響と同時に、骨形状が影響する場合もあります。
その方の場合、問診でうかがった過去の既往歴より、その疑いもありましたので、その旨お伝えしておきました。

3については、さまざまな原因が考えられます。
考えられる大きな原因としては、普段の姿勢と履物です。

お聞きすると、この方は普段、室内で過ごすことが多いそうです。
その際、スリッパを履いているとのことです。

スリッパは脱げ易いため、足元が不安定になりがちです。
特に、足指を「地面をとらえ、身体を支える」という本来の用途に使えません。
それが、足関節の変位につながることがあります。

そのため、スリッパは一時利用にとどめる方が無難です。
終日、室内で過ごす場合は、素足のままでいるか、しっかりしたルームシューズ、あるいは鼻緒のある履物(草履、雪駄など)を利用するのがよいと思います。
ちなみに私は、竹虎製の竹皮草履を愛用しております。

竹皮草履

ちなみに、竹皮草履は下記で購入しています。
http://www.taketora.co.jp/fs/taketora/zouri/zo00001

突然襲ってくる激痛にも、必ず原因があります。
原因を探り、それを絶ち、対策を講じることが再発防止の唯一の方法です。
 

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