2024年10月11日〜13日 基礎(1)
【ダイヤの原石を磨く】
先週末の三日間、『心整体法・起業/技術講座 基礎(1)』を終えました。今月から、前期からの研修生4名に加え、新たに後期研修生4名を迎え、総勢8名での講座開講となりました。ご縁により、多様多彩な研修生が集ってくださったこと、心から嬉しく思い、感謝をしております。ありがとうございます。
さて、今回お伝えした『基幹操法』は、根拠と実績のある素晴らしい手技(型)です。ただ、お伝えしたばかりのものは、ダイヤの原石のようなものです。手に入れた皆さんが磨いてこそ、真に価値あるものに輝いていきます。嬉しいことに、技術を磨けば磨くほど、皆さん自身が磨かれていきます。
なぜなら『基幹操法』は、被術者をゆるめるだけでなく、施術者自身がゆるむ効能があるからです。いつも申し上げている通り、“ゆるむ”とは単に柔らかくなることではなく、“自在になる”ということです。身体が自在になると、心も自在になります。
人体には、大別して「アウターマッスル(表層筋)」と「インナーマッスル(深層筋)」という二種類の骨格筋があります。現代人の多くは「インナーマッスル」が上手に使えていません。もしくはアウターとインナーのバランスが極めて悪いと思います。そのことが、姿勢や動作不良、呼吸や循環阻害を招き、様々な痛みや不調の原因となっています。
スポーツを中心とした現代の体育は、スピードや力を競う「アウターマッスル」偏重に陥っており、大半の人はその習慣に染まっていると思います。なので『基幹操法』を習いたての頃は、アスターマッスルに頼ってしまうので、筋肉疲労を起こしがちです。今回も、「腕や肩が痛い」「足がプルプルする」という研修生が多かったです。
それに対して、日本の武術を含む伝統芸能や生活動作は、「インナーマッスル」を多用します。そこから派生したと思われる『基幹操法』も、「インナーマッスル」を使うと、格段に施術が楽になります。繰り返し稽古を続けることにより、インナーマッスルを使う要領が自然に身につくようになります。
研修生の皆さん自身が、ダイヤモンドの原石です。ぜひ半年後、一年後の自分を楽しみに、日々、精進いただきたいと願います。一年間の研修期間の旅、思う存分楽しみましょう!
執筆者プロフィール
- 1960年、大阪生まれ。2008年、47歳の時に、突如、24年間勤務した会社を辞し、整体師に転身することを決意。多額の住宅ローンを抱え、当時高一と中二、二人の息子がいる身で脱サラし、未経験の仕事で起業するなど狂気の沙汰と、周囲の誰もが猛反対する。しかし、耳を貸さず、整体院の独立開業を断行。案の定、失敗、挫折、絶望の連続で、辛酸をなめ尽くすが、ぎりぎりのところで踏み止まる。修得した整体手技療法を基盤に、合氣道修行で得た心身修養の精髄を加味した「心整体法」を着想。病院で治らない慢性疾患や自律神経失調症専門の整体院という独自路線を歩み、自力で整体院経営を軌道にのせる。組織に依存せず、束縛されず、自分の良心や信念をいっさい曲げることなく、己の身一つでサラリーマン時代を大きく超える収入が得られることを証明する。その経験を生かし、脱サラ・起業に特化した整体塾を主宰。まったくの未経験者を「オンリーワンの整体師」に育てあげることについては、日本一の手腕を持つと自負する。これまでに200名以上を指導、50名を超える整体師を輩出する。現役の整体師を続けながら、大阪府枚方市、千葉県船橋市を拠点にして後進を育成。また、各地で一般の方に向けたセミナーや体験会を開催し、癒しの人間学「心整体法」を伝えている。
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