美容師と整体師
西田です。
本日は、美容室へ行って参りました。
え?意外?
これでも、髪形にはけっこう気を遣ってるんですよ(笑)
それはさておき…
本日、スタイリスト(美容師)さんと話をしていて、感じたこと。
それは、技術職として生きていく大変さです。
スタイリストになるには、まず美容専門学校へ行きます。
就学期間は、二年間。
学費は、約200万円だそうです。
その後、晴れて国家資格に合格しても、プロデビューできるわけじゃない。
まだまだ道は遠いのです。
まずは、どこかのサロンに就職します。
そして、アシスタントとして業務経験を積みながら、カットの練習を重ねます。
悩みのタネが、練習相手だそうです。
実際に髪を切らねばなりませんから、人を探さねばなりません。
しかし、まだ下手ですから、そうそう練習台になってくれる人はいません。
だって、嫌ですもんね、カッコ悪く切られたら。
元へは戻らないし。
で、通常は、練習用ウィッグ(マネキン)を相手に練習するそうです。
でも、そのコストがバカにならない。
だから、マネキンが坊主頭になるまで、カットをするそうです。
それでも、練習するためには、月々数万円のコストを覚悟せねばならない。
しかも、お客さまの髪を切らせていただくまでに、早くて3年くらいはかかるそうです。
そのため、この段階で多くの人が挫折し、辞めていくそうです。
3年頑張って、そこからさらに経験や練習を積み、自信をもって、自分の想い通りにカットやスタイリングができるようになるのは、さらにまた3年くらいはかかるそうです。
つまり、ゼロから出発して、一人前になるまでは、8~10年かかる。
その先、自分の店を持つとなると、さらにたいへんです。
物件を探し、契約をし、内装工事をし、設備や備品を揃え、場合によってはアシスタントを雇い…と、一筋縄では参りません。
さらに、さらに申せば、競合環境は半端ではありません。
私の住む、ここ枚方市くずはでも、コンビニを遥かに上回る数の美容室があります。
生業とするのは、至難の業のように思えます。
それに対して、整体師はどうでしょう。
やはり、独立開業するには、通常、約10年かかると言われています。
しかし、私の主宰する整体法講座では、それをたった1年でやります。
しかも、確固たる根拠と実績があります。
それがいったいどれくらい凄いことか、おわかりでしょうか?
ただし、誤解してもらっては困ることがひとつあります。
それは、私にできるのは、独立開業に導くことまでだということです。
開業して経営が軌道に乗るかどうか、食べていけるかどうかは、本人の努力次第です。
私にできるのは、努力の方向と方法を示すことだけです。
それを実践する、しないは本人次第です。
本人次第で結果は大きく変わりますし、実践しても絶対うまくいくとは言えない。
経営には、さまざまな不確定要素があるからです。
さて先日、開業して2年半経過した修了生が、月商70万円を超えたと報告をくれました。
新規集客は、月30名以上だそうです。
たった2年半でこの数字を達成したのは、本当に凄いと思います。
もちろんこれは、彼の不断の努力の賜物以外、何ものでもありません。
また、数字の大きさだけが、成功の尺度とは思いません。
しかし、私としては嬉しい限りであり、講座に対する大きな自信と希望につながりました。
なぜなら、報告をくれた彼が、本当に幸せそうだからです。
自分が信じる道を歩み、自分の実力で人さまに喜んでいただき、正当な対価で生計を立てる。
技術職として、これ以上の生き方はないと、私は思います。
そんな人が、自分の門下から一人でも現れてくれたことが、本当に嬉しい。
美容師は、素晴らしい仕事です。
この仕事が大好きなら、何としてでもやるべきです。
しかし、整体師も素晴らしい仕事です。
美容師と整体師、いずれも自分の技術を生かし、人さまに喜んでいただく仕事です。
いただく対価も、似ています(数千円~1万円前後)。
整体師が美容師と違うのは、次の点です。
1)国家資格ではないので、制限や制約がない
2)技術を習得するコストが安い(学費、練習のコスト)
3)開業のハードルが低い(場所を選ばない、設備や道具や仕入れが不要)
4)競合がほとんどいない、未開拓の巨大な市場がある
5)早く生業にできる(美容師10年:整体師1年)
6)時間あたりの収入が多い
1で躓く人が、意外に多い。
みなさん、やはり国家資格にこだわるんですね。
しかし、考えてみてください。
資格には必ず利権が絡み、制約に縛られます。
安心と引き換え…でしょうか。
でも、決して安心などではない。
結局は、自分の身は自分で守るしかない、国家資格が守ってはくれない。
実力勝負であることは、どの業界も同じです。
これから、ますます厳しくなるでしょう。
それにしても、スタイリスト(美容師)さんになるのはたいへんだなと思った次第です。
ご活躍なさっている方は、心から尊敬いたします。
カッコいいですもんね、若い人たちが憧れるのもわかるような気がします。
儲かるのは専門学校ばかり、だろうけど…
さて、オマケ。
私はいつも、この写真をスタイリストさんに見せて「こんな髪形にして」とお願いします。
今まで何人ものスタイリストさんにお願いして、無理です!と言われました。
あるいは、似ても似つかぬ髪形になりました。
そりゃそーだろう…というツッコミは無しにしてくださいね。
でも、髪形なんて、自己満足です。
自分が「いい!」と思えれば、それでいいのではないでしょうか。
長い旅をして、やっとこの人は!と思えるスタイリストさんに出逢えました。
いつも、120%満足です。
メグミさん、いつもニコニコ無理を聞いてくれて、ありがとう!
それにしても、みなさん。
今後、私の髪形見て、笑わないように!!(^o^;
執筆者プロフィール
- 1960年、大阪生まれ。2008年、47歳の時に、突如、24年間勤務した会社を辞し、整体師に転身することを決意。多額の住宅ローンを抱え、当時高一と中二、二人の息子がいる身で脱サラし、未経験の仕事で起業するなど狂気の沙汰と、周囲の誰もが猛反対する。しかし、耳を貸さず、整体院の独立開業を断行。案の定、失敗、挫折、絶望の連続で、辛酸をなめ尽くすが、ぎりぎりのところで踏み止まる。修得した整体手技療法を基盤に、合氣道修行で得た心身修養の精髄を加味した「心整体法」を着想。病院で治らない慢性疾患や自律神経失調症専門の整体院という独自路線を歩み、自力で整体院経営を軌道にのせる。組織に依存せず、束縛されず、自分の良心や信念をいっさい曲げることなく、己の身一つでサラリーマン時代を大きく超える収入が得られることを証明する。その経験を生かし、脱サラ・起業に特化した整体塾を主宰。まったくの未経験者を「オンリーワンの整体師」に育てあげることについては、日本一の手腕を持つと自負する。これまでに200名以上を指導、50名を超える整体師を輩出する。現役の整体師を続けながら、大阪府枚方市、千葉県船橋市を拠点にして後進を育成。また、各地で一般の方に向けたセミナーや体験会を開催し、癒しの人間学「心整体法」を伝えている。
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