整体技術の学び方
身に付ける整体技術をどうやって選ぶか。
本日は、それについて述べてみたいと思います。
答えは、極めて簡単です。
それは、
「自分が好きな技術を選びなさい」
これに尽きると思います。
わかりやすく説明するために、たとえ話をします。
整体師の仕事は、ミュージシャンの仕事と似ていると思います。
どちらも技術職です。
まずミュージシャンは、楽器の演奏が上手でなければなりません。
整体師も同じで、施術が上手であることが必要です。
しかし、楽器の演奏が上手なだけでは、ミュージシャンとして食べていけません。
実は、整体師も同じなのです。
施術が上手なだけでは、整体師として食べていけないのです。
ミュージシャンであれば、演奏で人を感動させることが必要です。
そうでないと、人はわざわざお金を払ってCDを買ったり、コンサートに来てはくれません。
整体師も、同じです。
施術で人を感動させねば、お金をいただくことはできません。
一度はお金をいただけても、二度と来てはくれません。
では、ギタリストはなぜ、ギターを選んだのでしょうか
ピアニストはなぜ、ピアノを選んだのでしょうか。
家庭にあったから、家族が弾いていたから、友達に勧められて・・・
いろんな理由があるでしょう。
しかし、他者を遥かに凌ぐほど上手に弾けて、さらに人に感動を与えるまでに演奏を高めることができたのは、やっぱりその楽器が好きだからではないでしょうか。
ギタリストは、ギターを心から愛しているのではないでしょうか。
ギターを演奏することが、好きで好きで、たまらないのではないでしょうか。
整体師にとっての整体技術は、ミュージシャンの楽器のようなものです。
一生、それでやっていくのです。
だから、好きな技術を選ぶべきです。
そのためには、直感を信じることです。
効果があるかどうかとか、集客できるかどうかなど、頭や理屈で選ぶべきではありません。
頭や理屈で選ぶと、あとで必ず後悔します。
施術することが、楽しい。
施術することが、大好き。
そういう気持ちにならないと、続けることはできません。
寝ても覚めても施術のことを考えるという状態にはなりません。
従って、他者を凌ぐほど上手にはなれません。
人に感動を与えることもできません。
実は、私は、最初は頭で選びました。
不謹慎とは思いますが、業界の迷著(?)「年収2,000万の成功法則」という本を読んで、これだ!と思ったのです。
でも、直感といえば直感です。
実際に整体技術を習って、施術を始めて、すぐ大好きになりました。
自然、やさしさ、温もり、調和、伝統。
私が人生において大切にしたいものが、すべて含まれていたからです。
最初にこの技術に出逢ったのは、本当に幸運だったと思います。
好きだから、もっともっと究めたいと思う。
好きだから、もっともっと高めたいと思う。
好きだから、もっともっと知られたいと思う。
プロとして生きる以上、そう思えることが最高の幸せではないでしょうか。
執筆者プロフィール
- 1960年、大阪生まれ。2008年、47歳の時に、突如、24年間勤務した会社を辞し、整体師に転身することを決意。多額の住宅ローンを抱え、当時高一と中二、二人の息子がいる身で脱サラし、未経験の仕事で起業するなど狂気の沙汰と、周囲の誰もが猛反対する。しかし、耳を貸さず、整体院の独立開業を断行。案の定、失敗、挫折、絶望の連続で、辛酸をなめ尽くすが、ぎりぎりのところで踏み止まる。修得した整体手技療法を基盤に、合氣道修行で得た心身修養の精髄を加味した「心整体法」を着想。病院で治らない慢性疾患や自律神経失調症専門の整体院という独自路線を歩み、自力で整体院経営を軌道にのせる。組織に依存せず、束縛されず、自分の良心や信念をいっさい曲げることなく、己の身一つでサラリーマン時代を大きく超える収入が得られることを証明する。その経験を生かし、脱サラ・起業に特化した整体塾を主宰。まったくの未経験者を「オンリーワンの整体師」に育てあげることについては、日本一の手腕を持つと自負する。これまでに200名以上を指導、50名を超える整体師を輩出する。現役の整体師を続けながら、大阪府枚方市、千葉県船橋市を拠点にして後進を育成。また、各地で一般の方に向けたセミナーや体験会を開催し、癒しの人間学「心整体法」を伝えている。
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