気と重力

写真の書籍を購入したのは、8年前である。読もうと思って入手したものの、難解で読み進めることができず、情けないことに、本棚に眠ったままでいた。
先日、Facebookで「氣(グラビトン波)」という投稿記事を見つけ(コメント欄にリンク添付)、ふとこの書籍のことを思い出し、改めて読み始めた次第である。
著者である宇城憲治先生の存在を知ったのは、20年以上前のサラリーマン時代であった。私が脱サラし、起業するに至ったのは、宇城先生の影響が極めて強い。
宇城先生を知らなければ、整体の世界へ踏み入れることもなかったし、サラリーマンを辞めることもなかった。また幾多の困難や障壁を乗り越えることもできなかった。先生は、人生の師とも言うべき、敬愛する大切な存在である。
5〜6年前に、一度だけ、先生が講師をされている体験会に参加したことがあるが、先生が自在に駆使される「気のエネルギー」の凄まじさを体感した。
なぜ今、改めてこの書籍を手に取ったのか。それは、書籍の「おわりに」にて記述されている次の一節が、明確にしてくれた。整体を探究し、磨いていく新たな道を示し、勇気と希望をいただけたと感じている。
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気は自得の世界であり、心がその人の行動によってつくられるが如く、知識や科学的な思考を通してのハウツーの学びで修得できるものではありません。
実体験するなかで初めて学べる世界です。
今私たちが急ぐべきは退化し眠った状態になってしまっている能力を目覚めさせ、その能力を発揮させる事、そこに向かうということであると思います。
そのためにもまず、本書で述べてきたように、まずは地球のエネルギーである重力を享受できる身体、すなわち身体に気が巡っている「統一体」という本来の人間の身体のあり方を取り戻すということです。
統一体にある身体は今の常識にはない次元の力を発揮でき、かつそれは自分自身も、さらには相手をも守る力につながっています。何故なら、それは対立のない調和する力だからです。この統一体を取り戻すには、「生かされている」という大自然に対する畏敬の念と謙虚さが必要です。
この人間力を取り戻し、その力が真に引き出され発揮されれば、本来の人間のあるべき空間すなわち社会を取り戻すことにつながり、その連鎖こそが平和への広がりにつながっていくと信じています。
執筆者プロフィール

- 心身楽々堂 代表
- 1960年、大阪生まれ。2008年、47歳の時に、突如、24年間勤務した会社を辞し、整体師に転身することを決意。多額の住宅ローンを抱え、当時高一と中二、二人の息子がいる身で脱サラし、未経験の仕事で起業するなど狂気の沙汰と、周囲の誰もが猛反対する。しかし、耳を貸さず、整体院の独立開業を断行。案の定、失敗、挫折、絶望の連続で、辛酸をなめ尽くすが、ぎりぎりのところで踏み止まる。修得した整体手技療法を基盤に、合氣道修行で得た心身修養の精髄を加味した「心整体法」を着想。病院で治らない慢性疾患や自律神経失調症専門の整体院という独自路線を歩み、自力で整体院経営を軌道にのせる。組織に依存せず、束縛されず、自分の良心や信念をいっさい曲げることなく、己の身一つでサラリーマン時代を大きく超える収入が得られることを証明する。その経験を生かし、脱サラ・起業に特化した整体塾を主宰。まったくの未経験者を「オンリーワンの整体師」に育てあげることについては、日本一の手腕を持つと自負する。これまでに200名以上を指導、50名を超える整体師を輩出する。現役の整体師を続けながら、大阪府枚方市、千葉県船橋市を拠点にして後進を育成。また、各地で一般の方に向けたセミナーや体験会を開催し、癒しの人間学「心整体法」を伝えている。
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