整体修行の肝要/施術経験を積むこと
整体修行の肝要。それは、
「施術経験を積むこと」
それに尽きます。豊富な施術経験を積まずして、集客もリピートもあったものではない。そもそも、プロになろうなど勘違いも甚だしい。そう断言します。
考えてみてください。
- たくさんの試合経験を積まず、プロ野球の選手になれる人はいますか?
- たくさんの調理をせず、飲食店を開業する人はいますか?
- たくさんの絵を描かず、プロの画家になれる人はいますか?
- たくさんの文章を書かず、小説家として食べていける人はいますか?
- たくさん歌うことなく、プロの歌手になれる人はいますか?
いないでしょう。しかし、子どもでもわかるこの簡単なことが、わかっていない人が意外に多い。驚くやら、呆れるやらです。
それに加え、経験を積まないと、施術することが大好きになれません。好きでないことを商売にしても、うまくいくはずがありません。
どんな人が来ても、喜んで対応できる。難しい症状の人であればあるほど、不謹慎かもしれないが、ワクワクする。そのレベルに達しないと、プロとしてやっていけません。
そのためには、場数をこなすことです。開業するまでに、少なくとも1,000回は施術をすることです。それが、ギリギリ最低ラインです。
これをせずして、開業に踏み切る者がいます。無謀もいいところです。スクールやセミナーで習った技術を、現場でそのまま使えると思っているのです。甘い、本当に甘い。また、お客さまに対して失礼極まりありません。だから、三年後には9割以上の者が廃業の憂き目をみるのです。
さて、数多くこなす場合、1回の施術時間が問題となります。
直接法である、いわゆる押し揉み系の整体だと、60分くらいかけます。体力も使うので、練習するにも限界があります。たとえ開業したとしても、競合がたくさんあるので、差別化ができず苦労します。
それに対し、反射や共鳴を使う間接法なら、短時間で済みます。私共で用いている手技療法だと、1回の施術時間は、長くて20分です。通常で15分、短ければ5~10分で済みます。体力もほとんど使いません。
それゆえ、慣れれば1日に20~30人の施術ができます。しかも、しっかりと結果が出せます。さらに申せば、増えてきたとはいえ、まだまだ知られていません。無限ともいえる市場があります。
もう一度申します。整体修行の肝要は、施術経験を積むことです。それが、根っことなります。しっかり根を張らないと、丈夫な作物にはなりません。
そのためには、学ぶ手技療法をよく見極めることです。私は、間接法をお勧めいたします。直接法と間接法の違いについては、改めてご説明したいと思います。
執筆者プロフィール
- 1960年、大阪生まれ。2008年、47歳の時に、突如、24年間勤務した会社を辞し、整体師に転身することを決意。多額の住宅ローンを抱え、当時高一と中二、二人の息子がいる身で脱サラし、未経験の仕事で起業するなど狂気の沙汰と、周囲の誰もが猛反対する。しかし、耳を貸さず、整体院の独立開業を断行。案の定、失敗、挫折、絶望の連続で、辛酸をなめ尽くすが、ぎりぎりのところで踏み止まる。修得した整体手技療法を基盤に、合氣道修行で得た心身修養の精髄を加味した「心整体法」を着想。病院で治らない慢性疾患や自律神経失調症専門の整体院という独自路線を歩み、自力で整体院経営を軌道にのせる。組織に依存せず、束縛されず、自分の良心や信念をいっさい曲げることなく、己の身一つでサラリーマン時代を大きく超える収入が得られることを証明する。その経験を生かし、脱サラ・起業に特化した整体塾を主宰。まったくの未経験者を「オンリーワンの整体師」に育てあげることについては、日本一の手腕を持つと自負する。これまでに200名以上を指導、50名を超える整体師を輩出する。現役の整体師を続けながら、大阪府枚方市、千葉県船橋市を拠点にして後進を育成。また、各地で一般の方に向けたセミナーや体験会を開催し、癒しの人間学「心整体法」を伝えている。
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