2020年4月入門/2021年3月「総合コース」修了

「人と自分の両方を受け入れられるようになり、生きやすくなりました」

1年間、整体塾で勉強させていただいて技術も面白かったのですが、整体師としてだけでなく、人間としてのあり方を学べたことが1番感動しました。――― 千葉 真一郎

一問一答

なぜ整体の仕事をしようと思ったのか、講座を受講してみてどうだったか等を、千葉県市川市の千葉 真一郎先生に述べていただきました。
※2021年5月3日執筆

これまでの人生について

これまで、どのような人生を歩んでいましたか?生きる上で感じていたこと、思っていたこと、考えていたこと。あるいは、悩んだり、苦しんだり、疑問を持ったり、問題を感じていたこと。好きなこと、嫌いなこと、得意なこと、苦手なことなど、自由に述べてください。仕事をしていた方は、もし差し支えなければ、これまでどのような仕事をしていたのかも述べてください。

《これまでの人生について》

子供の頃からなぜか周囲に溶け込めませんでした。そんな自分に罪悪感、劣等感、違和感を持って生きていました。
そこで、周囲にあわせて生きていくように努力していました。
その結果、自分のやりたいことがわからない、自分の考えていることがわからない、自分を表現できない、まわりの人の感情に振りまわされてしまうようになって疲れ果てていました。

《すきなこと》

独りでボンヤリしているのがすきです。

《きらいなこと》

大勢の人がいる場所がきらいです。満員電車が大嫌いです。
いま勤めている会社が大嫌いです。

《得意なこと》

1つのことをコツコツとながく続けることが得意です。

《苦手なこと》

マルチタスクが苦手です。複数人での雑談が苦手です。

《いままでの仕事》

会社員をやっています。
容器包装プラスチック資源物の中間処理施設で事務をしています。

整体、整体師について

整体や整体師は、あまり一般的ではない存在であり、仕事です。あなたはどういうきっかけで、整体や整体師という仕事に興味を持ったのですか?これまで、どのように整体に関わってきましたか?整体師とはどのような仕事だと認識していましたか?また、起業や開業をするならいろんな仕事がありますが、その中でなぜ整体を仕事に選ぼうと思ったのかを教えてください。

《整体師を志したきっかけ》

20年前、原因不明の病にかかりました。全身が針でつついたような痛みにおそわれ夜も眠れませんでした。
病院を4ヶ所行きましたが、検査をしても原因はわかりませんでした。
痛みに耐え続けるしかない日々をおくっていましたが、ある日、整体院の前を通りがかり、チラシを手にとりました。すると全身の痛み、不眠にも対応していることを知り、さっそく予約してみました。
しかし、施術当日になり、急に不安になりました。というのも当時は、整体師=怪しげなヒゲを生やした怖い老人、のイメージがあったからです。
整体院に到着し、受付に予約者であることを告げると出てきたのは若い男性でした。お弟子さんかな?と思っていましたが院長先生でした。「こんな人でだいじょうぶかな?医者でもわからない病気がこの人にわかるはずがない。」と思いましたが、ここまで来たら引き返すことはできませんでした。
診察されたのですが、出てくる説明が聞き慣れない「骨盤」、「後頭部」、「頭蓋骨」、「傾き」など医者の診断とはおよそかけ離れたものでした。
レントゲンも撮らずに何故わかるのだろうか?と疑問と不信感がありましたが治療が始まりました。
施術は気持ちよく背骨の際(起立筋)を押され、眠れないはずの自分がいつの間にか寝ていました。そして、その夜、痛みは消え去り、寝ることができたのです。
感動でした!その時に「もしかしたら自分のしたいことは整体かもしれない!」
それが整体師を志したきっかけでした。

《なぜ整体を仕事に選ぼうと思ったか》

紆余曲折ありましたが、整体の勉強をコツコツはじめました。学校にも通いました。
そして、整体が役に立つ体験をすることができました。それは東日本大震災のボランティアでした。避難所に配属されましたが、被災者さん、支援者さん、医療関係者さん、皆さん限界に来ていました。その方々を整体で体調を整えていくことができ、信頼され、感謝されました。いままで生きてきて初めての経験でした。
これを仕事にしたい!心からそう思いました。

心身楽々堂・整体塾について

どのようなきっかけや経緯で、心身楽々堂・整体塾の存在を知りましたか?また、数多くの整体学校やスクールなどがある中で、なぜ本整体塾を選んだのですか?学びを開始するまでに、本整体塾に対して、どのようなイメージや期待を持っていましたか?また、実際に受講してみて、どのような場所だと感じていますか?

《心身楽々堂・整体塾を選んだきっかけ》

いろいろと整体の技術は学んだもののなかなか開業できる自信がつきませんでした。いくら学んでも心のなかでモヤモヤとしたものをかかえていました。

そんななか私は病に侵されましました。うつ病でした。原因は会社での過激な労働でした。
会社を辞めたいっ!人生を変えたいっ!そう思いインターネットでうつ病や整体を調べていくうちに心身楽々堂・整体塾に行き当たりました。

調べてみると整体塾を主宰している西田先生がサラリーマン時代にうつ状態に苦しみ、整体師の道に進んだこと、サラリーマンを辞めて起業したことがわかり、ぜひ西田先生に学びたいと思いました。

《学びを開始するまでに整体塾に対するイメージや期待》

自由に生きられる。自律して生きられる。
力強く自分らしく生きられる。そのようなイメージと期待がありました。

《実際に受講してどのような場所だったか?》

自分を知り自分を受け入れる場所。
人を知り人を受け入れる場所。
自由に生きること。自分らしく生きてもいいと自分を許せるようになれる場所でした。

一年間学んでみて

一年間、整体塾で学んだ総括をしてください。総括するにあたっては、講義の内容や課題、その中で学んだことや気づいたこと、特に印象に残ったこと、自分の心や生き方の変化、周囲の人たち(講師、仲間、家族、友人・知人、お客様など)との関係や想いなど、様々な面から眺めてみてください。他の整体学校やスクールへ通った経験がある場合は、それらと比較してどうだったかも述べていただけるとありがたいです。

毎月の講義が楽しみでした。病が悪化して苦しかったとき、皆さんからあたたかい言葉をかけていただいて感謝しています。
何よりも嬉しかったのは人に丸ごと受け入れられるという貴重な経験をしたことでした。

1年間、整体塾で勉強させていただいて技術も面白かったのですが、整体師としてだけでなく、人間としてのあり方を学べたことが1番感動しました。

私が学べたこと。
それは【自分は自分であっていい。あなたはあなたであっていい】、人と自分の両方を受け入れられるようになり、生きやすくなりました。
西田先生、亜紀先生はじめ皆さんのおかげです。
本当に楽しく学べた1年でした。
ありがとうございました。

《他の整体学校、整体スクールとの比較》

他の整体学校にも通いましたが、どうしても枝葉にこだわる傾向がありました。
整体塾では基本的な考え方(根っこ)が学べます。
それが眼を開いてくれました。

現在とこれからについて

本整体塾で学んだことを活かし、現在どのような取り組みをしていますか?もしくは、今後どのような取り組みをしたいと考えていますか?将来、このようにしたい、このようになりたいなどの夢や希望、ビジョンや具体的な計画などがあれば、述べてください。

現在、うつ病の治療中で、会社も休職しています。なのでまだ具体的な活動はできずにいます。
でも、整体師として仕事をしていきます。
学んだことを活かしたいですし、少しでも世の中に還元したいです。
具体的には、精神的に苦しむ人たちの専門の整体院を開きます。

これから学ぶ人に向けて

次の二種類の方に向けて、アドバイスやコメントをお願いいたします。1)これから本整体塾に入門し、整体起業講座で学ぼうとしている人(=新規門下生)、2)整体を学ぶ場所(整体学校やスクール)を探している、あるいは比較検討している人。

1)これから整体塾に入門し、整体起業講座で学ぼうとしている人へ

安心して身をゆだねて学んでみてください。
みなさん温かいハートの持ち主です。

2)整体を学ぶ場所を探している、比較検討している人へ

技術オタク、セミナーオタクの人には不向きだと思います。
他の整体学校で学んでも自信がつかなかった人、整体師になるのをあきらめてしまっている人、なにをしたらよいかわからない人、人生に悩んでいる人、人間の心身に興味がある人など、ぜひ整体塾の門を叩いてみてください。

講師よりひとこと

主幹講師 西田より

このたびは、修了おめでとうございます。

千葉先生に初めて出会ったのは、数年前の『車座の会(無料相談&体験会)』でした。がっちりとした体格で、物静かで誠実そうな方という印象の一方で、どこか不安げな様子が気になる方でした。お聞きすると、心を病み、休職をしているとのことでした。

また、10年ほど前から整体を学んでいるが、どうしても開業に踏み切れないという話もお聞きしました。とても素晴らしい素養をお持ちなのに、それはもったいなというのが正直な感想でした。

その後、何度かやりとりをした後、私のもとで整体を学ぶ決断をしてくださった時は、とても嬉しく思いました。ただ同時に、心の病で苦しんでおられる千葉先生を導くことができるのか、不安もありました。

自主的に減薬や断薬に取り組もうとされたものの、長い期間にわたる服薬の影響は強く、一筋縄ではいかなかったようで、講座参加もままならない時期もありました。それでも真摯に自分に向き合い続け、なんとか修了にこぎつけられたのは、本当に素晴らしことだと思います。

人間は、意識するしないに関わらず、成長のために必要なことを自ら選んで経験します。私もそうでしたが、時に死にたくなるほどの苦しみや辛さを味わうこともあります。しかし、それは全て必要必然であり、必ず後に大いに役立ちます。

これは皆さんにお伝えすることですが、修了は始まりです。自分のペースでコツコツと整体修行を続け、お書きになっている通り「精神的に苦しむ人たちの専門の整体院」を必ず実現して欲しいと願います。必要としている人が、たくさんいます。応援しています。

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