2013年6月入門
「多くの人に、自分の身体のすごさに気付いてもらいたい」
この講座は「学び方を学べる」講座だと思います。だから、ただ与えられるのを待っているだけでは得られるものは少ないかもしれません。逆に、積極的に学ぶ姿勢があればいくらでも学べるし、講座を修了してからもここで身に付けた学び方があれば、どんどんその機会は広がると思います。――― 梶 亜希子
一問一答
なぜ整体の仕事をしようと思ったのか、講座を受講してみてどうだったか等を、香川県 綾歌郡で「無痛整体サロン おりーぶ」を開業している梶 亜希子先生に述べていただきました(現在、サロンは活動を休止しています)。
※2015年4月19日執筆
これまでの人生について
これまでの人生で思っていたこと、考えていたこと。あるいは、疑問を持ったり、問題を感じていたことなどを述べてください。差し支えなければ、これまでどのような仕事をしていたのかも述べてください。
すぐにお腹を壊す・アトピー性皮膚炎・風邪をひきやすい、など、何かと不調の多い子供時代でした。
大人になってからもその体質はほとんど変わらずずっとそんな感じで生きてきたので、「自分の身体はそんなものなのだろう」と思っていました。
「良くなる」というイメージを全然持てなかったので、お腹を壊したら食べない、湿疹が出たらステロイドを塗る、風邪をひいたら病院で風邪薬をもらう、生理痛が酷い時は鎮痛剤を飲む、というのが当たり前だと思っていました。
しかし、いつのころからか、薬を使っても症状が改善しないような気がしてきました。
お医者さんに話しても相手にしてもらえず、また別の薬を出されるだけ。
何度か経験しているうちに、症状と薬と医療、というものに不信感を抱くようになりました。
職業としては、長く事務の仕事をしていました。
身の回りにも同じような職種の人間が多かったのですが、自分も含めてみんな、肩こりや腰痛、慢性疲労などの症状を感じていて、具合が悪くなったらマッサージに行く、湿布薬をつかう、という生活を続けていました。
整体、整体師について
これまで、どのように整体に関わってきたのか、またはなぜ整体に興味を持ったのかを述べてください。プロを目指す方は、なぜ整体師になろうと思ったのかも述べてください。
パソコンを使う時間が長いこともあって、常に肩や背中の凝りは感じていました。
初めて施術を受けたのはカイロプラクティックだったのですが、その時はあまりに身体が軽くなったので驚きました。
しかし何度目かの利用の時、腰への強い施術を受けたあと違和感を感じ、痛みとして残ってしまいました。
結局は同じカイロプラクティックで治してもらったのですが、それ以来、怖くて強い施術を受けられなくなりました。
疲れは溜まってくるのに施術を受けられない。
そんな日々を過ごしているうちに、「身体のことを学べば周りの人を楽にしてあげられるかもしれない」「身体のことを学ぶことで自分自身の身体のケアもできるようになるかもしれない」と思うようになりました。
そう感じ始めてしばらくたったころ、大きな地震が日本列島を襲いました。
たくさんの方が亡くなり、たくさんの方が財産を失い、たくさんの方が傷つきました。
大地震の後、いろいろな人が自分の出来ることでみなさんをお手伝いしようと行動している姿を見て、「身ひとつになったとき私は一人の人間として何ができる?」と考えました。
…答えは「何もできない」でした。
この身ひとつになったとき、誰かの役に立てる技術を身に付けたい。
その想いが身体のケアを学ぶ一歩を踏み出す力になりました。
その後、別のスクールでカイロプラクティックの初歩を学んだのですが、施術をするのも受けるのもやはり怖く、いろいろと探しているうちに「無痛整体」の存在を知りました。
心身楽々堂・整体塾について
どのようなきっかけや経緯で心身楽々堂・整体塾の存在を知ったのかを述べてください。また、なぜ本塾で学ぼうと思ったのか、その理由を述べてください。
「身体のケアを学びたい」「でもカイロはやっぱり怖い」そう感じていた頃に、こちらの講座のことを知りました。
運よく入門講座(西田註:現在はワンディセミナーと呼んでいる)があるということだったので受講したのですが、正直に申しますとその時の私は無痛整体について半信半疑…どころか「2信8疑」くらいの感じでした(笑)。
身体を良くするには薬、筋肉をほぐすには強い力、骨を動かすにはボキッという強い矯正。
それが当たり前だと思い込んでいた私には「無痛整体」は全く想像できなかったのです。
講座の最後、西田先生に施術をしていただいて、初めて無痛整体を体験しました。
鏡の前に立った時、亜紀先生(西田註:講師 森 亜紀子)が「姿勢がずいぶん良くなりましたね」と言ってくださったのですが、その時は自分ではあまりよく解りませんでした。
ところが帰りの新幹線の中でのことです。
満席だったのでデッキに立っていると、真っ暗な窓に映った自分の立ち姿が目に入りました。
それが普段の自分の姿勢とはぜんぜん違っていたのです。
「こんな『何をされたかわからない』ような弱い力での施術で身体は変化するのか!!!」と驚きました。
そして、この優しい施術を自分もできるようになりたい、もっと詳しく知りたい、学びたい、と強く思いました。
講座内容について
実際に、講座を受講してみてどうだったか、その感想を述べてください。特に、どのような点が自分に大きな影響を与えたか、どのようなメリットがあったのかを述べてください。また他の整体学校やスクールへ通った経験がある方は、それらと比較してどうだったかも述べていただけるとありがたいです。
私は1年間の総合講座を受講しました。
受講を始めたころは独立開業をはっきりと目指していたわけではありませんが、どうせやるのならじっくりと学びたいと思い、このコースを選択しました。
西田先生や亜紀先生、そして同門の先生方とも結びつきが強いので、何かあれば情報を共有し相談し合える安心感がありました。
情報共有という意味では整体のことだけでなく、様々な情報のやり取りがあったので、食や健康、生き方などについていろいろと知ることができました。
考えの幅が広がり、受講前に持っていた私の価値観は大きく変化しました。
この講座は「学び方を学べる」講座だと思います。
だから、ただ与えられるのを待っているだけでは得られるものは少ないかもしれません。
逆に、積極的に学ぶ姿勢があればいくらでも学べるし、講座を修了してからもここで身に付けた学び方があれば、どんどんその機会は広がると思います。
現在とこれからについて
講座で学んだことを活かし、現在どのような取り組みをしているかを述べてください。また、今後どのような取り組みをしたいか、将来に向けての計画や夢などがあれば、述べてください。
2014年12月に女性専用のサロン 「無痛整体サロン おりーぶ」を開業しました。
実際に開業をしてみて、今は自分の認識の甘さを痛感しております。
しかし同時に、実際に人の身体に触れさせていただくようになって、ますますこの仕事が好きになってきました。
今は整体師という仕事が出来てとても幸せです。
私自身がそうだったように「身体の可能性」に気づいていない人がたくさんいると思います。
そんな人たちに「自分の身体はすごいんだ」ということに気づいてもらいたい。
そして「自分の身体は自分の力で良くなる」ということを信じられるよう、サロンでお手伝いしていきたいと思っています。
これから学ぶ人にひとこと
これから整体を学ぼうとされている方、あるいは整体師として独立自営を目指そうとされている方に対して、何かひとことお願いいたします。
経営については私もまだまだ模索中なのであまり説得力がないかもしれませんが…。
経験のない人間が「整体院の独立経営」を成し遂げるためには、まず、その前段階として「整体師になる」というプロセスが必要なのだと思います。
では、自分が身体を預けることができる「整体師」とはどんな人でしょうか?
痛みをすぐにとってくれる、腕がいい、お客さんがたくさんついている…もちろんそれも大切です。
しかしどんなに腕が良くても、人として信じられない人間に自分の身体を預けることはできませんよね。
命について。
生きるということについて。
心について。
人について。
自分と向き合い、考え、真剣に「整体師」を志すならば、その一歩を踏み出してみてください。
厳しい道であることに間違いはありませんが、きっと喜びも幸せも多い生き方になると思います。
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